電子定款認証とは

電子定款認証とは?

会社設立にあたり、定款作成が必須です。株式会社の場合、作成した定款を公証役場にて認証してもらう必要があります。その認証の方法として、紙による定款認証と電子定款認証の2つがあります。
電子定款とは、定款をPDF化し、発起人の電子署名を付与したデータ形式の定款です。電子定款に公証人の認証(電子署名)が付されることで、紙の定款と同様の法的効力が認められます。

認証の手続きの流れ

1.オンライン申請システムへの登録

法務省の「登記・供託オンライン申請システム」へ利用者情報を登録します。

2.定款データの作成・電子署名

Word等で作成した定款をPDF化し、ICカードリーダライタと認証プラグインで電子署名を付与します。

3.公証人役場への申請

電子定款をオンラインで公証人役場に送信し、認証を依頼します。

4.認証完了後の受取

認証済みの電子定款データは公証人役場で受け取り、手数料の支払いと本人確認を行います。

主なメリットと注意点

メリット

印紙税法上の非課税対象となるため、収入印紙40,000円が不要になります。
オンライン手続き中心で書類の準備や郵送の手間が削減できます。

注意点

認証後は内容の修正ができず、再申請には手数料が再度発生します。最終的に公証人役場へ出向き、認証済みデータを受け取る必要があります。

上記のように、電子定款認証はコストと手間を大幅に削減できる一方で、手続きの流れや注意点を踏まえた事前準備が重要です。